エジプトのリゾート地ハルガダの近くで、2022年7月1日(金曜日)にオーストリアの女性観光客がアオザメに襲われた。
女性観光客は岸に引き上げられたのち、病院で死亡した。
その後、2022年7月3日(日曜日)にもルーマニア人観光客がハルガダ近郊の紅海で遊泳中、アオザメに襲われている。
アオザメ事故が起きたエジプトのハルガダ
Sahl Hasheeshはエジプト紅海沿岸のハルガダ近郊にある湾で、ハルガダ国際空港から南に約18kmのところに位置。
Sahl Hasheesh湾には多くの島や珊瑚礁があり、ダイビングやシュノーケリングが楽しめることで知られている。
アオザメとは
アオザメは大型のサメで大きいものでは体長4mにもなる。
人間よりも大型であるため潜在的に危険な種とされているが、基本的にはアオザメは人間を獲物として襲うことのないサメである。
アオザメによる攻撃のほとんどは、嫌がらせや釣り糸に引っかかったことによる挑発と考えられている。
このアオザメはIUCNによって絶滅危惧種に分類されている。
アオザメによる連続2件のサメ事故が発生
7月1日(金曜日)には、オーストリアからの68歳の観光客がアオザメに攻撃され、7月3日(日曜日)には、ルーマニアからの観光客がアオザメに攻撃された。
金曜日に発生したアオザメによる襲撃は、観光客たちの眼の前で起きている。
情報筋によると、アオザメによる攻撃は、SahlHasheeshの沖合約200メートル以内という距離で発生。
このアオザメによる連続2件のサメ事故発生により、エジプト当局は紅海沿岸の一部を閉鎖している。
紅海のシャルムとハルガダ沖でダイビングをすると高い確率でサメと遭遇するという。
近年、エジプトの紅海沿岸地域ではサメによる襲撃はほとんど起きていないが、2010年には4人の水泳選手がサメ事故で負傷し、1人が死亡している。